2026年9月9日水曜日

Island Fox に会いに、チャネル諸島国立公園へ

何となく以前から気になっていた、チャネル諸島国立公園。ある日ぼんやりフェリーの予約画面を眺めていたら、Labor Dayの3連休にぽつんと1つ空席を見つけました。

「これは、行けということね!」そう理解してポチッとしたのが、1か月前のことです。こんなに早くまた小旅行に出るとは思っていませんでしたが、土曜日に Santa Cruz Island へ出かけてきました。その時の様子を書いておきたいと思います。

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9月5日(土)

西海岸沖ではハリケーンの影響が心配されていて、天気予報を横目に向かったのは Ventura Harbor。朝5時に自宅を出発し、約1時間40分で到着しました。港では、きれいな朝焼けが出迎えてくれました。

8時発のフェリーに乗船。チェックインの際には「今日は波が高い予報だから、酔い止めを飲んでおいた方がいいわよ」とアドバイスをいただき、しっかり服用して準備万端です。

チャネル諸島は、南カリフォルニア沖に連なる8つの島々。そのうち5島が、チャネル諸島国立公園に指定されています。フェリーは目的の島と港を選んで予約します。今回私が向かったのは、最も大きな Santa Cruz Island の Scorpion Anchorageです。

船内で写真を撮っていると、近くにいたご夫妻が「あのペリカン、オスとメスだよ〜」と話しているのが聞こえてきました。すると「鳥の写真を撮るのが好きなの?」と旦那さんの方が声をかけてくれました。

ヒューストンから来たという若いご夫婦は、お二人とも野生動物の写真を撮るのが大好き。カメラと超望遠レンズを手に、世界中を旅しているそうです。島に着くまで、楽しくおしゃべりしながら過ごしました。

思ったより波は荒くなく、おしゃべりもしていたので、約1時間20分の船旅はあっという間でした。

島内には売店がないため、食料や必要なものは持参が基本。荷物はなかなかの重さです。よっこいしょ。キャンプ場には飲める水が出る水栓がありますが、少し場所を離れると本当に何もありません。トイレも簡素で、なかなかワイルドです。

かつては羊の牧場があったそうで、島には古い農機具や建物が残されていました。

私がこの島に来たかった最大の理由は、ここにしかいないIsland Foxに会うことでした。
「会えたらいいな。でも野生動物だし、会えなくても仕方ないよね」

そんなふうに期待半分で歩き始めたのですが……

あっさり会えました♡ なんという愛らしさ、メロメロです〜

周囲を見渡すだけで、5〜6匹のキツネさんたちがうろうろ。Island Foxの体重は2kgほど。見た目は家猫ほどの大きさで、世界でも特に小さいイヌ科動物の一種なのだそうです。

後ろ姿もかわいい。背中のグレーと、耳のうしろ&横腹の赤褐色の毛並みが印象的でした。

1日かけて探すつもりでいたのに、拍子抜けするほど、すぐに出会えた Island Fox。
おかげで「キツネを探さなければ」という焦りがきれいになくなり、その後は純粋に Santa Cruz Island の景色とハイキングを楽しめました。

歴史ある Scorpion Ranch の小さなビジターセンターものぞいてみました。

展示は小さな部屋にぎゅっと詰まっていて、一方には島の自然や歴史、もう一方には牧場だった頃の面影が残されています。

Santa Cruz Island では、少なくとも9,000年前から人が暮らしていたことが考古学的に分かっているそうです。Chumash(ネイティブ・アメリカン)の人々にとって、ここは大切な居住地の一つでした。

その後、19〜20世紀には大規模な牧場として使われていたのだとか。小さな島なのに、こんなに長くて濃い歴史があることに驚きました。

さて、絶景が見られる初心者向けトレイル、Cavern Point Trail へ出発です!

木陰で休んでいたキツネさんに「行ってらっしゃ〜い」と見送ってもらい、歩き始めました。

島はかなり乾燥していて、見かけたのは白い朝顔のようなお花くらい。

スマホの電波はほとんど期待できず、Wi-Fiもないとのこと。念のためオフラインマップをダウンロードしておきましたが、基本は案内板を確認しつつ、ほかの人たちが向かう方向も頼りに進みます。

日陰はほとんどなく、強い日差しを受けながら登っていくと、、、

しばらくして海と絶壁が見えてきました。

大海原〜

一番高く見える崖のあたりが、このトレイルの目玉、Cavern Point です。

ここで小腹が空いたので、持参した高菜のおにぎりを1個。ムシャムシャ。

そして、こちらが比較的気軽にたどり着ける絶景スポット、Cavern Point からの眺めです!
眼下にはケルプの海藻が広がり、もしラッコがいたら巻きつけて喜びそう、なんて思いました。

岸壁のあちこちには洞窟があるようです。それを見に行く人もいるのかな。ボートやヨットが行き来していました。

帰りは、ひたすら下り道。ラクチンです。

ゴールが近づくにつれ、海の青さがますます鮮やかに見えてきました。カヤックやシュノーケリングを楽しむ人たちもたくさんいます。

Island Fox がたくさんいたビジターセンター付近まで戻り、日陰を求めてその先のキャンプ場へ。

空いているベンチを見つけ、残りのおにぎりを頬張って少し休憩しました。ゴロンと長椅子に横になると気持ちいい。でも帰りの船に乗り遅れたら大変なので、昼寝は我慢です。

今回は、クロエ玉(クロエの毛を丸めたもの)と肉球スタンプも持参しました。
クロエも、このきれいな景色を楽しんでくれたかな。

まだ時間があったので、念のため持ってきた文庫本を開いて読書までしてしまいました。電波の届かない島で、鳥のさえずりを聞きながら本を読む。とても贅沢な時間でした。

帰りの船は16時発。ゆっくり港へ向かう途中、青い鳥さんにも会えました。かわいい♡

帰りの船内は行きよりも広々。すると、行きにお会いしたご夫妻がやって来て、帰りも3人でおしゃべりしながら過ごすことに。

行きにもイルカは見かけましたが、帰りは大きな群れに遭遇しました。

100頭以上はいたような気がします。赤ちゃんイルカもぴょんぴょん跳ねていて、本当にかわいかったです♡

アシカの群れも見かけましたが、残念ながらクジラには会えず。
行きよりずっと穏やかな海を進み、17時過ぎに無事 Ventura Harbor へ戻ってきました。


帰りは船酔いで具合が悪くなるかもしれないこと、そしてロサンゼルス周辺の渋滞も心配だったことから、念のため近くに一泊することにしていました。

泊まったのは、Residence Inn by Marriott Los Angeles Westlake Village。

港からは40分ほどかかりましたが、翌日の移動の負担を減らせそうだったことと、200ドル以下で予約できたことが決め手でした。

長期滞在向けのホテルだけあって、部屋はとても広くてきれい。

キッチンも完備されています。

朝食も付いていました。カリカリベーコンやマフィン、ソーセージを取ればもっと写真映えしたかもしれませんが、お肉を食べないので、私のお皿はこんな感じに。

部屋に戻って紅茶を入れ、のんびり。チェックアウトが12時だったので、ぎりぎりまでゆっくりしてから帰路につきました。

前日とは打って変わって、日曜日はどしゃ降り。フリーウェイでもみんな速度を落とし、慎重に運転していました。それでも2時間弱で無事に帰宅。

月曜日は祝日だったので、小旅行の疲れもしっかり取れました。


大きな観光名所を巡ったわけではないけれど、Island Fox に何度も会い、海を眺め、おにぎりを食べ、本を読んだ一日。とても素敵な時間になりました。

ずっと気になっていた場所へ、思いがけずタイミングよく行けたことが、一番よかったのかもしれません。

カリフォルニアの有名な国立公園はだいぶ巡った、という方へ。次の小旅行には、少しだけ野性味のあるこの島を選んでみるのもおすすめかなと思います(^^)