2025年5月26日月曜日

アップルパイとオオカミ @ Julian

月曜日は Memorial Day の祝日。ということで、三連休の中日にちょっと遠出してきました。
写真の量は2回に分けても良いくらいですが…全部のせちゃいます!笑

向かったのは、サンディエゴ郡の山間にある小さな町「Julian(ジュリアン)」。アップルパイで有名な町ですが、ここにオオカミの保護センターがあると知り、はるばる行ってきました。

アーバインから車で片道約2時間。そのうち半分は、片側1車線のくねくね山道です。

朝8:30に家を出て、10:30に到着。早めのランチを兼ねて、さっそくジュリアンで一番人気と言われる「Julian Pie Company」へ。

レビューに「午後は長蛇の列」と書いてあったので覚悟して行きましたが、午前中は空いていて、タイミングも良かったのかレジには誰も並んでいませんでした。

Natural Apple Pie(砂糖なし・りんごの甘みのみ)に、バニラアイスと紅茶を注文。

温かいアップルパイに、これでもかー!と太っ腹な量のバニラアイス(笑)。しかも、私の好きな Mighty Leaf 社の紅茶でした♪ 「すごい量だわ…」と思いつつ、美味しくてあっという間に完食。バニラアイスが甘いので、砂糖なしのアップルパイにして大正解でした。全部で$13.41でした。

さて、ジュリアンの小さな町の散策スタートです。

まずは、午後にオオカミツアーを予約している California Wolf Center のショップへ。(オオカミたちはここからさらに車で10分ほどの場所にいます。)

入口には、実物よりも大きそうな可愛いオオカミのぬいぐるみ♡

店内は広々としていて、所狭しとオオカミグッズがたくさん!

ぬいぐるみも、書籍も、ぜ〜んぶオオカミさん!

店の奥には、オオカミに関する展示物や動画が流れていました。

「オオカミグッズしかないのかな?」と思いきや、とても綺麗なハチドリさんのガラスのオーナメントも⭐︎

そして、さらには「ひゃあ!」と胸がときめいた動物たちのイラストとグッズが!「このかわいい絵を描いているのはだれ?」

とキョロキョロしたら、本が置いてありました。どうやら、Hannah Daleさんという女性のアーティストのようです。ちらっと調べてみたところ、彼女はケンブリッジ大学で動物学の学位を取得したものの、動物を研究するよりも絵を描く道を選び、数々の賞を受賞しているそうです。

素敵な作家さんを知ることができて嬉しい♪ 本も買いたかったのですが、ひとまず動物たちの絵が描かれたシールセットを購入しました。

ジュリアンの市庁舎・ビジターセンターにも立ち寄ってみました。

ホールではアメジストを始め、さまざまな鉱物や宝石が展示販売されていました。

どうやらバイカーもたくさん立ち寄る町のようで、そんなバイク野郎?たちにも似合いそうな雑貨屋さん「Julian Garage」。

なんだかちょっとワイルドな香り。

その向かいにある雑貨屋さん「The Warm Hearth」は、名前のとおりあたたかい雰囲気でときめきました。何よりも、入口で店番をしている子犬にお客さんたち釘付け!「私も帰りに絶対になでさせてもらおう…」と心に誓い、まずは店内へ。

奥へ奥へと広がっていて、開放感のあるひろ〜い店内。

おしゃれな雑貨がたくさんありました。ここでマグネットを一つ、お土産に購入。

人間だけでなく、ワンコも鼻チューでご挨拶♡

「撫でて良いですか?」と聞いてから、なでなで〜♪ マーラちゃんという、14週目の女の子だそうです。パピーとは思えない大きさ!マラミュートという犬種とのこと(他のお客さんに「ティンバーウルフ」とも呟いていましたが、ウルフドッグなのか、ティンバーウルフに似てるでしょ?と言う意味だったのか聞き取れず…)とにかくモッフモフでした!!

お花も綺麗に咲いていて、日帰り旅行に人気なのも納得です。

さて、そろそろオオカミセンターの予約の時間 (12:40 pm) が近づいてきました。メールには「早めに来ないで。時間ぴったりにチェックインしてください」とありましたが、念のため5分前に到着。

「この列かなぁ?」と思ったのですが、右に見える黒い車の方でした。たくさんの車がわちゃわちゃと停まっていて、係の方が車まで来てくれて、窓越しにチェックイン完了。「みんなについて行ってくださいね」と言われて、さらに車で奥へ進みます。

参加者だけが入れる駐車場にて、まずは簡単な説明会。「なぜか日本の旅行会社のオプショナルツアーに選ばれているらしく、日本からの参加者もたまに来るんだよ〜」と聞いてびっくり。こんな奥地にまで…!オオカミ好きの日本人の方もたくさんいらっしゃるんですね。

ガイドさんに案内され、いよいよオオカミたちがいる場所へ。

お待ちかねのオオカミさん登場〜!こちらは Northwestern Wolf の母娘。野生では寿命は5-7歳らしいのですが、お母さんは11歳、娘さんは7歳とご長寿さん。このセンターでは野生に戻す活動もしていますが、Northwestern Wolf の野生復帰は現在やっておらず、この2匹は最後までセンターで暮らす予定だそうです。Wolf Ambassador として、今回のような教育活動に活躍中。

金網越しですが、お母さんの姿がキレイに撮れたかな。換毛期で、毛がわさわさ抜けているそう。思わず一房とりたくなる衝動にかられますね(笑)

以下の3枚は、ちょっと高級なデジカメで撮ったもの。望遠にすると金網がうまく消えてくれました!

うふふ〜、かっこいいなぁ。

いくつかあるコースの中から、Enrichment Tour ($47.70) を選びました。Enrichmentとは、匂いや音、食べ物などでオオカミたちに良い刺激を与えることを目的にしています。今回は「食べ物」でした。

そろそろもらえると分かったみたいで、ニコニコ顔でやってくるお母さんオオカミ。

家畜の肉を与えることは禁止されているそうで、たしかバイソンと言っていたかな?肉団子を凝視する娘。

娘がすばしっこくて、お母さん(右)はいつも取られちゃうそう。

そこで、ガイドさんは遠くにお団子を投げて娘さんに食べさせ、その隙にお母さんに手前で渡していました。

オオカミはとても知性が高く、人間と同じような感情を持っているとのこと。

こんなお話もしてくれました。娘さんはヘビが大嫌い。そのことを知っているお母さんは、わざとヘビを捕まえては口に咥えて、逃げ回る娘を追いかけ回してからかうそうです(笑)

また、最近の研究では「アルファ」や「ベータ」などの順位づけは、実は野生のオオカミ社会には存在しないことも分かってきたそうです。家族みんなで協力して子育てをし、平和に暮らしているんですね。

このセンターにはもう一種類、Mexican Wolf もいます。彼らを野生へ戻す活動をしているそうです。

Mexican Wolf のエリアへ移動。先ほどの親子よりも目つきがキリっとしていて、迫力がありますね。

たたずむオオカミさん。

ワイルドで素敵です☆

Enrichment のお時間がやってきました。こちらはお魚。匂いも刺激になって良いそうなんですが…

「なんだ、今日は魚か〜」とでも言いたげに少ししか食べず、おしっこかけちゃったりして、笑いが起こっていました。

絶滅寸前だったオオカミたちを、どのように保護し、野生に戻しているのか、たくさん教えてくれました。

今は生まれて間もないパピーを、野生で暮らす家族の巣穴に紛れ込ませ、育ててもらう方法で数を増やしているそうです。オオカミのお母さんも「ん?増えてる?」と気づいているのかもしれませんが、これまで育児拒否をされたことはないとのこと。

野生では50%の確率でしか生き残れないという赤ちゃんオオカミ。赤ちゃんを亡くしたお母さんはとても悲しみ、数週間〜数ヶ月ほど喪に服すそうですが、その後は気持ちを切り替え、また来年子育てをがんばろうとするそうです。「本当の気持ちはオオカミたちに聞けないけどね。」と言っていましたが、行動からそう読み取れるのでしょうね。

赤ちゃんオオカミをどうやって野生の巣穴に紛れ込ませるか…研究員たちの涙ぐましい努力のお話もとても面白かったのですが、長くなるのでこの辺で。

最後は小さなお土産屋さんに寄って、約1時間のツアー(ちょっと延長気味)終了。

町のショップの方が何十倍も大きくて立派ですが、この小さなショップも、入口のドアノックや置物が素敵でした。

お財布の紐をギューっと絞っている今日この頃ですが、昨日はゆるみまくりで…こちらのお二人を連れて帰ってしまいました♡笑

オオカミさんとビーバーさん:「あ、クロエ姉さん。よろしくお願いします!」

クロエ姉さん:「どれどれ。フガフガ…よしっ!」

後ろ姿も最高にキュートな二人です♡

卒業論文のテーマが「イエローストーンとオオカミ」だった私にとって、オオカミは特に思い入れがあります。とても勉強になったし、面白かった!帰りは少し時間がかかり、往復でトータル4時間20分のドライブとなり、ヘトヘトになりましたが、行って良かったです。

とても楽しい小旅行でした♪


2025年5月18日日曜日

ジャカランダの季節

2週間ほど間が空いてしまいましたが、みなさんお元気でしょうか?(^^)

ここ数年は、マイルールとして毎週日曜日にブログをアップするようにしてきましたが、先週は珍しく少し体調を崩してしまい、「明日書こう」「明日書こう」と延ばしているうちに、あっという間にさらに丸1週間が経ってしまいました。

すっかり元気になったので、出勤途中に目にしていた紫色の初夏の花、ジャカランダを見に、近所の公園まで行ってきました。

満開は少し過ぎてしまっていましたが、それでもたくさんの紫色の花がきれいに咲いていました。

その下には、可憐な白バラが。オフィスの駐車場にも咲いていて、いつもときめきながら駐車しています。こんなことでときめけるのですから、お安いものですよね♡

もう一つの近所の公園にも寄ってみました。いつも花壇が手入れされていて、しかも隣が警察署なので、安心・安全です。

そして、その花壇の後ろにも、若いジャカランダの木が植えられていました。これからどんどん大きくなっていくんでしょうね。

藤棚にも寄ってみましたが、すっかり終わってしまっていました。見逃しちゃった〜

”ほんの一房”と言うのもためらわれるほど、ちょこっとだけですが、藤の花の名残を見つけました。

バラの方は、これからがシーズン本番のようです。

グラデーションがとっても美しい〜!

真紅のバラも王道ですね。

テクテク歩いていると、街灯に旗のようなものが付いているのに気付きました。

なんだろうと読んでみたら、「America's Safest City since 2004」と書いてありました。

「2004年から、毎年アメリカで最も安全な街に選ばれ続けている」とのこと。たしかに暮らしていて安心感はありますし、こんな街で暮らせることに改めて感謝。でも、その分やっぱり家賃は高い!ちょうど更新時期で、今年はなんと120ドルの値上げでした。(値下げ交渉もしてみましたが、あっさり却下でした〜)

生活はちょっぴり苦しくなってきましたが、「安全=お金がかかる」というのが、ここアメリカでの現実のようです。これからもクロエと安心してこの街で暮らしていけるように、引き続きお仕事がんばりまーす(^^)